私の競馬本のルーツは寺山修司です

世に競馬本と呼ばれるものは数限りなくあると思われます。馬券の必勝法が書かれた本などは「これだけ多ければ、世の中に競馬で負ける人はいなくなるのではないか」と思われるくらい沢山ありますし、競馬関係者の執筆した本、名馬に関する著書なども競馬本に含めてよいでしょう。
私は競馬に対する個人的な思いが書かれた文章を読むことが好きですので、競馬に関する本もかなり沢山読みました。
そのきっかけはやはり寺山修司です。「涙を馬のたてがみに 心は遠い草原に」彼のエッセイにはよくサローヤンのこのフレーズが使われていました。
競馬本に含めるには抵抗がありますが、「競馬への望郷」「馬敗れて草原あり」は今読んでも色あせることがありません。
また虫明亜呂夢氏との対談「競馬論」にも深い感銘を受けました。競馬に関する一流の見識を持つ二人が、競馬の本質に対してズバズバと切り込んでいく名対談です。
また、直木賞候補にもなった虫明亜呂夢氏の短編小説「シャガールの馬」、たぶんもうこのような小説は世に出てこないのではないかと思わせるほどの美しい文体です。
また、競馬推理小説といえばディック・フランシスです。イギリスの元チャンピオンジョッキーで、エリザベス女王のお抱え騎手でもあった彼の小説に出てくる主人公は皆タフで頑固、強い精神力で困難に立ち向かい、事件を解決していきます。
昨年亡くなってしまったことで、もう彼の新作が読めないのは本当に残念でなりません。

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